2014年6月27日金曜日

八甲田スキー場・日本国青森県

今回取り上げるスキー場は、日本国青森県の八甲田スキー場です。
11月下旬から5月中旬頃が営業期間ですが、8月頃まで山岳スキーが出来る
スキー場です。

八甲田国際スキー場、八甲田ロープウェースキー場という2つのスキー場の総称
として、八甲田スキー場と称しているようです。
ですが、このスキー場名称、あまり徹底されていないようです。
ネットでこのスキー場について調べると、名称自体のブレが激しいです。
ブランドの知名度を確立する気が無いのでしょうか?
2つの索道会社は、積極的に提携する気が無いのかな?

八甲田国際スキー場を経営するのは、八甲田パーク(株)です。
リフト2基が設置されています。
このリフトエリアは、八甲田山リフト(株)という索道会社が経営していました。
この八甲田山リフト(株)、現在ネットで検索した限り、存在を確認出来ません。
八甲田ロープウェー(株)に吸収合併されたのかな?と思ったら……
八甲田パーク(株)に移行(改名?)しているようなのです。
リフトエリアは単なる地方の小規模スキー場という趣のようです。
圧雪してあり初級者も楽しめるゲレンデとのことです。

八甲田ロープウェースキー場を経営するのは、八甲田ロープウェー(株)です。
ロープウェイ1基が設置されています。
このロープウェイエリアこそが、八甲田スキー場の本命です!!
田茂萢岳山頂からのコースは、周囲の樹氷と、津軽・下北の両半島や北海道の
遠景を楽しみつつ滑走出来るそうです。
林間と深雪滑走のダイレクトコース、長距離滑走のフォレストコースが有ります。

八甲田も樹氷が有名ですもんね。
晴れてれば、絶景を堪能しつつの滑走、さぞや気持ち良い事でしょう!

青森出身の三浦雄一郎が語る八甲田山のテレビ番組を観ました。
スキーの場面は短かったのですが、八甲田山はとても美しく、私は興味を
惹かれました。

八甲田で滑った事がある上手い知人がいます。
その経験を語る雰囲気が様になってました。
少し誇らしげで、なんか格好良かったなぁ~

海外のスキー愛好者達は、たぶん八甲田は知らないでしょうね。
此処はこのまま秘密にしておいても良い気がします。

湯沢、志賀、蔵王のような大規模観光業の集落は、兎に角あらゆる手段で
集客し続けないと、共同体を維持できない経済構造だと、私は思います。

一方で、八甲田界隈は違う気がします。
この地域は、身の丈にあった経営規模に留めた方が、長く存続出来る。
そう私は考えています。

でも結局、日本人だけの隠れ家にしたいだけかも!?ヽ( =´▽`=)ノ
「とんでもない!海外からも集客したい!」と、地元の方に怒られるかな?
でも、此処に国外客が押し寄せると、日本の奥座敷を安易に開放する感じで
なんかやだなぁ~
まぁ、杞憂ですかね……(´・ω・`)

さて、八甲田スキー場、如何でしょう。
標高差約664m、最長滑走距離約5km、コース面積約25haです。
コース面積が狭い割に、最長滑走距離が長いのが、此処の特徴です。
ある意味、大規模なスキー場です。

但し、リフトとロープウェイの共通券については、注意が必要です。
シーズン共通券は有るようですが、1日共通券は無いようなのです。
う~ん、不便……(-_-メ)

ロープウェイエリアは、原則としてオフピステです。
看板、ポール、ネット等で滑走ルートを指示する事で、オフピステを滑走可能エリア
に設定しているようです。
更に、パトロールが常に巡回する事で、一般ゲレンデと同等の安全性を確保して
いる訳です。

それ以外にもツアーコースが6ルート有ります。
スキー場ベースに回帰せず、場外の温泉地へ下山するコースです。
宮様・中央・城ヶ倉ルートは3月上旬、銅像・八甲田温泉・箒場岱ルートは4月上旬
に開放されるようです。
因みに、八甲田温泉ルートの場合、約5.3kmの滑走が楽しめます。
完全なオフピステです。危険故に単独行禁止とのことです。
雪庇、クレバスなど自然の罠がテンコ盛りのようです。

自然の罠、天候の厳しさと言えば……

『雪の進軍』ですね。(・_・;)
『八甲田山死の彷徨』ですね。( ゚д゚ )
『天は我々を見放したぁぁぁ』ですね。(;´д`)


映画『八甲田山』 の初見時のインパクトは、強烈でした。Σ(゚д゚lll)ガーン
(((;゚д゚)))雪山は怖い………

2014年5月、八甲田の無人の筈の別荘から無言の119番通報があり、報道番組や
ネット掲示板等で話題となりました。
日本人なら誰もが雪中行軍遭難との関連を連想して、肝を冷やす事件です。

この話題、実は中国系メディアも喰い付いているんですよね。
怪談話はどこの国でも受けが良いのかもしれません。
心霊スポットとして、八甲田スキー場が中国人客に注目されたりして……

私に霊感は無いです。
死後は唯「無」と考えるとちょっと怖い気はします。
なので、エネルギー保存の法則かなんかで「霊的エネルギー」が存続したら良い
のにと、漠然と思う事はあります。

空想科学の物語では、魂を機械に記録出来るかというテーマがありますね。
攻殻機動隊』の世界です。
逆に機械に魂は宿るかというテーマも、印象深いです。
2001年宇宙の旅』『ブレードランナー』『攻殻機動隊』等々、名作揃いです。

フィールド・オブ・ドリームス』『異人たちとの夏』等々、死者との心の交流を
描いた映画も私は好きなので、霊(魂)が存在しないとすれば、残念です。
それでも、「霊は存在しない」と言うのが、現時点での私の結論です。

但し、死者を茶化すと祟られるかもしれません。
私は夏に恐山を訪問した事があります。
独特の雰囲気を感じました。
(´・ω・`)科学的じゃなくても、超常のモノを畏れる謙虚さは有って良いと思います。

怪談話で盛り上がる事自体は良いと思いますが、一方で死者に対する哀悼の心
は忘れないでいたいものですね。


ところで、『かないくん』という絵本、話題になっているそうです。


糸井重里が企画監修、谷川俊太郎が文、松本大洋が絵を担当した作品です。
死をテーマにしています。スキー場が物語の舞台として登場するとのことです。
一読の価値あるかも。


追伸
(〃^ー^〃)当ブログ記事にコメントいただき、ありがとうございます。
コメントいただいてたのに気付かず、長らく放置してしまいました……
スミマセンでした。m(_ _)m
スキー場の経営主体って、我々一般客には分かり辛いですよね。 ┓(;´_`)┏
まぁ、普通の客はそんなの気にしないか?!ヽ( =´▽`=)ノ
気が向いたら又、ブログにコメント下さいね!!(〃^ー^〃)

全景:八甲田スキー場

拡大 斜面 公式[八甲田国際スキー場] 公式[八甲田ロープウェースキー場] 天気

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2014年6月21日土曜日

山形蔵王温泉スキー場・日本国山形県

今回取り上げるスキー場は、日本国山形県の山形蔵王温泉スキー場です。
オーナーは4つの索道会社です。
蔵王ロープウェイ(株)、蔵王観光開発(株)、蔵王温泉観光(株)、(株)ヤマコーです。
蔵王ロープウェイ(株)は東武グループです。
運営主体はこれら索道会社を会員とする、蔵王索道協会です。
ロープウェイ3基、ゴンドラ1基、リフト38基が設置されています。

大規模なスキー場です。
温泉街正面、温泉街上部、蔵王ロープウェイ周辺、黒姫の4エリアにて構成されて
います。

単独スキー場”として”日本最大面積”と、蔵王温泉は称しているようです。
志賀高原の方が総面積は広いのですが、志賀はスキー場の集合体であり、且つ
バスでのみ接続してる区間が有る点が、”単独スキー場”の定義に外れるという
解釈なのでしょうね。

どちらのスキー場も複数の索道会社の集合体なので、結局は同じようなものだと
私は思うのですが・・・・・・(´・ω・`)
まぁ、その広大な規模が日本最大級なのは、間違い無いです。
素晴らしい!ヽ( =´▽`=)ノ

未訪問です。いつかは行きたいリスト常連のスキー場です。
(´・ω・`)「じゃ~行けよ!」と・・・・・・
遠いんです・・・・・・(ρ_;)

友人は家族旅行で訪問済みだそうで・・・・・・
スキー仲間が訪問済みで自分が未訪問だと、軽く悔しいです・・・・・・
特にそれが蔵王温泉スキー場のような有名ゲレンデだと、ひときわ悔しい!

蔵王と言えば樹氷が有名ですよね。
その名物樹氷を堪能しつつ滑走できる樹氷原~ザンゲ坂というコースがあります。
樹氷原は緩斜面のようなので、運動自体の爽快感は薄そうですが、樹氷の間を
流すのは気持ち良いだろうなぁ~

但し、樹氷が出来るって事は、天候も厳しい訳で・・・・・・
滑走当日の天候が良い事を祈るほか無いですね。

それと樹氷観光目的の客が優先されて、スキーヤーのロープウェイ搭乗が制限
される場合が有る事や、ゲレンデ間の接続が悪い事等が、ネットで話題になって
います。
(´・ω・`)少し悪い意味で、気になります。

さて、山形蔵王温泉スキー場、如何でしょう。
標高差約780m、最長滑走距離約9km、コース面積約305haです。

蔵王の樹氷は"Snow Monster"として、世界的にも有名という賛美を散見します。
樹氷の景観の素晴らしさに異論は少ないと想像します。
でも、"世界的に有名"って、本当でしょうか?

海外のスキー愛好者達が、蔵王を盛んに話題にしてる気配を、私は感じません。
一時期、中国韓国からの客がそこそこ多かった、という噂は聞きました。
でも、蔵王に国外客が押し寄せてると言うニュースを聞きませんよね。

日本国外で、もっと有名になるべきスキー場だと思います。
もったいないです。

『LINE Traveling Circus』で最近、蔵王が取り上げられました。
これは、良いですね~
より一層、蔵王が世界に知られるキッカケになれば良いな。ヽ( =´▽`=)ノ

で、気になる事象をちょっと追記します。
蔵王山は、火山性地震が相次ぎ、2014年10月8日に火口湖「御釜」が白濁するなど
噴火の“兆候”があるそうです。
実際どうなるかは人知の及ばぬ事ですが、一応注意はしておくべきですね。

全景:山形蔵王温泉スキー場

拡大 斜面 公式 天気

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2014年6月12日木曜日

志賀高原スキー場・日本国長野県

今回取り上げるスキー場は、日本国長野県の志賀高原スキー場です。
志賀高原スキー場は、様々な規模の19のスキー場の総称です。
全84コースあり、その広大な規模は日本最大級です。

全てのスキー場を共通のリフト券で、滑走可能です。
滑走コースが分断している区間は、シャトルバスによる移動が可能です。

志賀高原には沢山の思い出があります。
子供の頃父が自慢気に語った志賀高原の土産話と写真が、私が志賀高原を認識した
最初の記憶です。
世の中にはやたら広くて、雪が多いスキー場があるらしい………
行ってみたい………
そう思ったのを憶えています。

そんな私もその後機会に恵まれ、志賀高原スキー場を大好きになりました。
大学の合宿、会社の同僚、学生時代からの友人………
誰と行っても楽しいものです。ヽ(*´∀`*)ノ

下界と隔絶した雰囲気があり、志賀に行く事自体、一種の高揚感を生じます。
あちこち滑走し漫遊を楽しむ事が、このスキー場での、私の流儀です。

サンバレーは程よいコブ斜面が楽しいです。
練習に打って付けです。

丸池のコブは手強いです。出だしは荒れてる印象が有ります。
ナイターでカリカリの丸池Aを滑る友人を、宿の窓から見るだけの夜もありました。
私は打ちのめされて、心折れたのでした。
因みに、丸池スキー場は本州初のリフト設置スキー場だそうです。
リフト乗り場付近の小屋?に、写真の展示が有った気がします。

高天ヶ原のコブは片斜面で曲者です。斜度は大した事無いのですが、ややラインが
寄れている気がします。

ジャイアントでスピードに乗れるかで、その日の調子を測ります。
猿を見るのも一興です。

ファミリーやダイヤモンドや渋峠で、基本の滑りを再確認します。
ショートターンを刻んでみたり、深くカービングターンしてみたり。

奥志賀、焼額で、ロングクルーズ感を堪能します。
オリンピックコースや最大斜度39度のエキスパートコースなど山頂から20コース
が延びる焼額山は、滑り応えがあります。

奥志賀は落ち着いた雰囲気のスキー専用ゲレンデです。
約3kmのダウンヒル滑降は、手頃な斜度と良好な整備で気持ち良いです。

常設リフトが架線されているスキー場として日本最高、標高2305mの横手山
その山頂に向かうリフトは特別です。
搭乗中に、登り勾配を堪能しつつ、何故か気分が高揚します。
「遥々来たなぁ~」という感慨かな?それとも某映画の影響?
知らなかったのですが、横手エリアには、ヘリスキーやツアースキーの企画も有る
ようです。

熊の湯・・・ん?何を思って滑ってる事が多かったっけ?
マッタリした気分の事が多いかな。山頂から見える、ポッコリした山の風景が
和みます。因みに、熊の湯はスキー専用ゲレンデです。

例年11月後半より順次オープンし、5月中旬頃迄営業しています。
とは言っても、4月になれば、たとえ積雪が十分でも平日は運休しているリフトが
多いです。

以前は、ハイシーズンに連泊で志賀高原に行く習慣がありました。
私と友人が泊まるのは安宿ばかりでした。
サンバレー、丸池、一ノ瀬、熊の湯と、あっちこっち都度宿を変えていました。
そこそこ良い宿もありましたが、馴染みにしたい宿には、当たりませんでした。

中にはかなり粗末な食事の宿もあり、よい社会勉強になりました。
斑尾や栂池でも、同様に粗末な食事の宿を経験した事があります。

私個人の経験による印象としては、スキーバブルの時代に客が押し寄せて名を馳せ
た有名スキー場近辺で、いわゆる地雷宿に遭遇する危険性が高い傾向がある………
と思います。

近年の私は、生活環境の変化の為、4月の平日連泊で友人と遠出のスキー旅行を
計画します。
志賀高原にも行きたいのですが、リフト運休が多く、選択肢から外れます。
なので、志賀高原に行く事が無くなって久しいです。残念です。

さて、志賀高原スキー場、如何でしょう。
スキー場は最長滑走距離約6km、標高差約980m、コース面積約425haです。

焼額・奥志賀地域が約121ha、中央地域が約173ha、渋峠・横手山・熊の湯地域が
約131haです。
標高差980mは、横手山山頂とブナ平下部を基点にした数値です。
一気に滑走出来る訳ではありません。
寺小屋~東館山~発哺ブナ平の標高差730mが、実質的な最大標高差です。
まぁ、一気に滑降する爽快感より、漫遊を楽しむ感じのコース取りだと思います。

1989年ワールドカップのアルペンスキー大回転の競技会場となり、1998年長野
冬季五輪ではアルペンスキー大回転・回転、及びスノーボード大回転の競技会場と
なりました。
広大なスキー場なのに、高速系競技が未開催なのが、このスキー場の特徴を端的に
示していると、私は思います。

一方で修学旅行・スキー教室の団体客にとって、広大なスキー場は打って付けです。
志賀高原の営業を支える、主要客層でもあります。
修学旅行生等を対象とした「学校授業券」、学生や社会人の団体を対象とした
「学生合宿券」や「社会人合宿券」が有ります。

横手、熊の湯、奥志賀などの最下部の超緩斜面は、私には余計です。
ですが、特に初心者の団体客には、貴重なスペースなのでしょう。

オーナーとして、6つの企業が経営しています。
6社とは、志賀高原リゾート開発(株)、(株)プリンスホテル、(株)奥志賀高原リゾート
横手山リフト(株)、熊の湯リフト(株)、(有)木戸池温泉ホテルです。
これら企業を会員とする、志賀高原索道協会が運営の実質的主体です。

この6社に集約されるまで、複雑な統廃合を経てきました。

2007年、横手山リフト(株)がフォーイースター渋峠を統合しました。
横手山山頂付近の一部を除きスノーボードの滑走が解禁されました。

志賀山リフト(株)は、2009年12月1日付で索道事業を志賀高原リゾート開発(株)に
事業譲渡しました。

譲渡を受け経営を継続する志賀高原リゾート開発(株)も、元はリフト会社5社が
統合した会社でした。

《志賀高原リゾート開発(株)に統合した索道会社》
統合時期
統合前会社
運営スキー場
2008






志賀高原観光開発
高天ヶ原、一ノ瀬、タンネ、前山
志賀高原ロープウェー
一ノ瀬ダイヤモンド
蓮池リフト
蓮池
長野電鉄
丸池
法坂スキーリフト
サンバレー
2009

志賀山リフト

寺小屋、東舘山、西舘山、発哺温泉、
ブナ平、ジャイアント

2009年以降、前山スキー場は冬季休業しています。
前山はバス待ちの時間潰しに、調度良いゲレンデだったので残念です。
スピードに乗れて、斜度も適度でした。

笠岳スキー場の、笠越スキーリフト(株)は2011年4月経営破綻しました。
まったりしたゲレンデでした。

更に遡れば、石の湯スキー場というスキー場も嘗て存在したようです。
う~ん、ゲレンデ閉鎖は、やはり寂しい~


さて………
少し苦言を述べます。(´・_・`)

運営の実質的主体である志賀高原索道協会の体質が、問題になりました。
2014年2月、公正取引委員会は,志賀高原索道協会に対し,独占禁止法の定める
規定に反するとの警告を発しました。
独占禁止法第8条第1号「事業者団体による一定の取引分野における競争の実質的
制限の禁止」の規定に違反とのことです。

《公取委警告の3つの要点》
1
特定会員のリフトでのみ利用できる乗車券(自社券)発券に、協会の承諾が必要
2自社券(1回券、学校授業券等)の販売する料金を協会が決定
3

自社券(平日自社エリア券又は自社エリア券)は、旅行業者等が販売する企画
商品としての販売のみを認め、自社券のみの販売を禁止
「平日自社エリア券」とは,平日のみ利用可能な宿泊客を対象としたリフト券です。
「自社エリア券」は,利用期間や宿泊の有無の制限の無いリフト券です。

つまり志賀高原索道協会が、各スキー場間のリフト券の健全な販売競争を阻害して
いる訳です。状況的に、疑惑は真っ黒です。

この件、ネット掲示板で多少話題になった程度です。
地元の新聞も大きく報じてませんし、続報や検証記事も今のところ無いです。
当事者も、志賀高原以外のスキー業界関係者も、この件に積極的に言及してません。

利用客の私としては………
「どこも同じ穴の狢」なんだろ………「触らぬ神に祟り無し」なんだろ………
という感想です。やれやれ………残念ですね。

私自身は連泊で漫遊滑走派なのであまり気にした事は無いのですが、流石に一日で
横手熊の湯エリアとそれ以外を滑るような、忙しい行動は御免です。
そう考えると、妥当な価格のエリア券に対する需要は、大きいと思います。

そして懸念されるのが、訪日外国人に対する、誘客策の弱さです。
近年日本国内の他のスキー場が海外のスキーヤーに話題になり、外国人客の増加が
目覚ましいのに比べて、志賀高原の評判はイマイチです。

52基のリフトやゴンドラを運行する規模は、日本国外に目を転ずれば決して大規模
ではありません。この程度の規模はザラなようです。
索道の数だけ見ればそこそこ凄いけど効率良い配置や長さでは無い、と外国人客
に思われてそうなんですよね。
規模だけでは、外国人客は振り向いてくれません。

さてさて………
志賀高原は、1980年代後半から1990年代前半にかけての”スキーブームの象徴
と言えるスキー場です。
時代を象徴する映画『私をスキーに連れてって』の舞台です。


当時のキラメキは素晴らしく。その栄光を誇り、懐かしみ、大事にする。
それはそれで、良いです。
ですが、新しい手もどんどん打つべきです。

GPSログの活用環境は、個人にも身近になったので、有り難みは薄れましたが
ski line もその一つの試みですね。良いと思います。

新規サービスとして、例えば、自動撮影なんか、実現出来ませんかね?
私個人は、凄く欲しいサービスです。

ジャイアントの野猿、なんとかアピール出来ないですかね?
猿用の露天温泉作って目玉にしたら、外国人客に受けそうですが。
わざわざ地獄谷野猿公苑に行くより、スキーついでに観察出来て、気楽です。
どうでしょう?地域間利害が対立して、駄目ですかね?
野猿の群れが、地獄谷と別のグループなら、生態系的にも、観光的にも、無問題
だと思うのですが。

いよいよ北陸新幹線が延伸します。
新幹線飯山駅と志賀高原等のスキー場を結ぶバス路線を新設するそうです。
北陸新幹線延伸がこの地域の観光地の再評価のキッカケになれば良いですね。

「日本を代表するスキー場」
志賀高原を修飾するフレーズです。

でも………果たして本当にそうでしょうか?(´・ω・`)
実は今や、特定の世代のスキーヤーと、スキー場関係者だけの認識では!?
スノーボーダーにとって、若い世代にとって、外国人にとって………
志賀高原が「日本を代表するスキー場」との認識は皆無だと、私は思います。

それでも私は、志賀高原には、「日本を代表するスキー場」であって欲しい。
志賀高原の健全な経営と、人気の復活を期待します。ヽ( =´▽`=)ノ


さて、追記します。
利用客に直に影響する、重大な営業方針の変更がありました。

熊の湯と奥志賀は長らくスキー専用ゲレンデでしたが、2015-16シーズンより
スノーボードが解禁されます。

先ず、熊の湯ホテルのブログ記事を紹介します。

<引用開始>
さて、本ブログでも色々なご意見を頂戴し、実際ここ数年経営陣の間でも検討と
議論を重ねてまいりました熊の湯スキー場のスノーボーダー受け入れにつきまして
来る2015-2016年シーズンより、正式にスノーボーダーの受け入れを開始する旨、
ご報告させて頂きます。
今後はスキーヤーのみならず、ボーダーの方々にも楽しんで頂けるゲレンデ造りに
邁進していきたいと思っております。
何とぞ、ご理解とご協力を、お願いいたします。
これからも”愛される熊の湯“をモットーに、スタッフ一同全力で取り組んでいきたい
と思います。今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。
<引用終了>

次に、奥志賀高原スキー場のFacebook記事を紹介します。

<引用開始>
スノーボード開放のお知らせ
開業当初よりスキーオンリーで営業してまいりましたが、昨今スノーボーダーの
方々よりぜひ奥志賀の雪を滑らせて欲しいとの声が大変多くなってきました。
この度、2015-16シーズンよりスノーボードも楽しめるスキー場としてオープン
させていただきます。
今後も皆様に奥志賀の雪を満喫いただけるスキー場作りを努めてまいりますので
ぜひ今シーズンも奥志賀高原ゲレンデをお楽しみください。
<引用終了>

スキーヤーの私は、この解禁を歓迎しません。
ですが、経営者の決断は、尊重されるべきです。
ボード解禁による既存スキーヤーの志賀高原離れと、新規ボーダーの来場効果の
どちらが上回るのか、注目です。

全景:志賀高原スキー場

拡大 斜面[志賀高原リゾート] 斜面[プリンススノーリゾート] 
斜面[横手山リフト株式会社] 斜面[熊の湯スキー場]
公式[観光協会] 公式[索道協会]
天気[一の瀬] 天気[焼額山] 天気[横手山]


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2014年6月6日金曜日

苗場スキー場・日本国新潟県

今回取り上げるスキー場は、日本国新潟県の苗場スキー場です。
オーナーは西武グループの(株)プリンスホテルです。
プリンス・スノー・リゾートの通称で御馴染みです。

1980年代後半から1990年代前半にかけての”スキーブームの象徴”とも言えるスキー場です。
誰もが兎に角一度はスキーをやってみるという、凄まじい流行でした。
時代を象徴する映画『私をスキーに連れてって』に、苗場スキー場が登場しないのは、ちょっと
意外です。登場人物の台詞には出てきたかな?


ストーリーの””と”オチ”や”撮影時期”が、あの映画に苗場が登場しない事情だと思います。
登場人物はスキーフリークという設定なので、苗場スキー場だとやや初心者好みのスキー場
選びという感じになるのかもしれませんね。

でも実は、”スキーブーム”は、バブル以前にもあったようなのです!
そして、苗場関連で本当に紹介すべき映画は『アルプスの若大将』です。
偶々テレビで観た時、魂消ました!!(* ^-^)ノ
面白すぎ!!何故!?高度成長期の熱気??昭和のノスタルジー??
友人に「観ろ!」と勧めて、キョトンとされました・・・・・・( ̄~ ̄;)
 「若大将、滑りまくり!歌いまくり!英語喋りまくり!」と熱弁しましたよ!

で、調べたら当時の映画ポスターのキャッチコピーが
 「滑りまくり歌いまくる加山雄三!
そのまんま!ヽ(*´∀`*)ノ
この映画、確かにそう表現するのが妥当です!
余談ですが、ヒロインの女優さんも綺麗です。


苗場スキー場以外にも、よみうりランドの人工芝スキー場が出てきます。
しかも其処には”或るモノ”がある・・・・・・( ̄∇ ̄;)
う~ん、凄い時代だ!!(( ̄□ ̄;))

日本のスキー文化に纏わる諸々に興味がある人、必見の映画です!!
私のブログ読んでる場合じゃありませんよ!

なんてね・・・・・・読んでね(〃^ー^〃)
さて、本論本論。

何れにせよ、この苗場スキー場、超激混みというイメージが湧きます。
巨大ホテルで全サービスを提供するシステムは、当時のレジャー派の初心者の需要に見事
にハマったようです。まぁ、ハメたという表現の方が正確かもしれません。
営業戦略の勝利です。

で、肝心のゲレンデですが、はるか昔に滑ったことがあるのですが・・・・・・
正直、全く記憶に無い!
訪問当時、私自身が滑ることに然程貪欲じゃ無かった故でしょうね。

唯一つ、このスキー場の記憶に残る風景として・・・・・・
スキー場のど真ん中を横断する高圧電線と鉄塔は・・・・・・
電磁波強そうで、気分的にちょっとやだなぁ~
景観的に、リゾート気分が台無しかなぁ~

関東在住の友人によると、最近の苗場は中国人客が極めて多いそうです。
外国人客は、あの鉄塔に不満は無いのですかね?

「リフトの架線と鉄塔も同じだろ!」と、怒られそうですね。
そのとおりです。スミマセン。(´・ω・`)
私の気分的にそれは違うんですが、論理的に説明出来ません。
スミマセン。(´・ω・`)
鉄塔の借地料収入がもし有れば、悪い事ばかりでもないか?
まぁ、解決策を提示できずに執着するのは、見苦しいですね。
止めます。(´・_・`)

架線と言えば、ドラゴンドラですね。
かぐらスキー場と苗場スキー場を結んでいます。
長さ約5481m、所要時間約20分です。

スキーバブルの無駄な投資、負の遺産という世評は聞きますね。
その後のバブル崩壊を知っているので、そういう批評に反論は出来ません。

ですがそれでも、リゾート会社や投資会社の大規模投資を、応援したい!
そんな気分が、私にはあります。
ゲレンデが繋がる!なんとも夢が広がる響きです!

一方で主要ゲレンデから孤立した、浅貝ゲレンデの先行きは心配です。
既に白樺平ゲレンデとファミリーゲレンデは閉鎖されています。

尚、日本国内で久しぶりのアルペンスキーワールドカップ大会が、2016年2月に開催される
ようですね。湯沢町が開催地として立候補を表明しました。
毎日新聞の記事を一部紹介します。

<引用開始>
湯沢町は2日、2016年2月に国内で予定されているアルペンスキーワールドカップ
(W杯)の開催地に立候補した。同町は、1973年に国内で初めてW杯が開催された同町
三国の苗場スキー場に招致したい考えで、決定すれば、75年以来の開催となる。
<引用終了>

更に、新潟日報の記事を一部紹介します。

<引用開始>
SAJや町によると、国際スキー連盟(FIS)は16年のW杯を日本で開催することにしており、
FIS関係者の視察でも苗場スキー場が開催条件に適していると判断されたという。
ことし1月、SAJが町に立候補の要請をした。
開催予定日は2月13、14日の2日間で、種目は男子の回転と大回転。出場選手80人、観客
1~2万人、大会予算は総額2億5千万円程度を見込む。
<引用終了>

日本のスノースポーツ振興にとって、とても良いことです。ヽ(*´∀`*)ノ
開催種目が技術系なのは、日本のスキー場規模、選手層を考えれば当然です。
日本開催はFISの意向のようですが、平昌冬季五輪の準備に連動した動きなのでしょうか?

苗場では、モーグルスキーワールドカップ大会が何度か開催されています。
国際大会の運営能力は、折紙付きです。
関係者の皆さんの今後の健闘にエールを送りたいです。ヽ( =´▽`=)ノ

さて、苗場スキー場、如何でしょう。
標高差約889m、最長滑走距離約4km、コース面積約196haです。

以前夏に、新潟に赴任する友人を車で一般道を使ってのんびり語らいながら送ったことが
有ります。その時通った苗場スキー場界隈の寂れた雰囲気を、記憶してます。
オフシーズンとは言え、ちょっと異様に感じました。

北陸新幹線の開通は、湯沢地域への人の流れを激減させるのでは?
昨今、そんな懸念が有ると聞きます。
北陸新幹線が開通すれば、上越新幹線の本数は減らされる可能性があります。
北陸地方の人が上京するルートが変わるからです。

湯沢町町長の「W杯を開催し、世界に新潟や湯沢をアピールしたい」という発言も、危機感の
現れなのでしょう。

湯沢町はこれから数年、正念場、踏ん張りどころかもしれません。
ですが、首都圏からの車のアクセスの良さは不変です。
ここを耐えきれば、新たな展望が開けるような気がします。


さてさて、追記すべき事が生じたようです。
2015-16シーズンより、浅貝ゲレンデが閉鎖されると、ネット掲示板で見ました。


追伸
(〃^ー^〃)当ブログ記事にコメントいただき、ありがとうございます。
ドラゴンドラ、搭乗率は低いのですかね?心配ですね。
スキー目的の場合、往復約40分は敬遠される理由になりそうです。
その分滑る時間に当てる方が良いと思う人は多いでしょうね。

ご指摘のように、軽い夏山ハイクや秋の紅葉観光の需要を喚起できればとても良いですね。

全景:苗場スキー場

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