2013年6月23日日曜日

馬息嶺スキーリゾート・北朝鮮江原道

今回取り上げるスキー場は、馬息嶺スキーリゾートです。
朝鮮民主主義人民共和国江原道に位置します。
北朝鮮国内では初の、一般市民向けのスキー場です。

オーナーの金さんは新進気鋭の独裁者としてご活躍の話題の人物です。
このスキー場、実はまだ建設中ですが、金さんが「国家建設の象徴にする」
と仰る力の入れよう。さてさてどんなスキー場予定地なのか………

いやいやいや~とても緩やかな斜面!素晴らしい!
人民が怪我したり疲れない様に配慮されてますね。実に慈悲深い!
標高も高すぎず、これなら豪雪極寒で人民が苦しむ事も無いでしょう。
オーナーの拘りが伺えます。

借景として見栄えのする急峻な山が周辺に皆無なのも、牧歌的で和みます。
兎追いし………な~んて、童謡を歌っちゃったりして!いや失敬!
何か大切なものを思い出させられるようです。

さて、金さんのスキー場予定地、如何でしょう。
同スキー場は首都平壌から車で約2時間半、日本海側の拠点都市、元山から
約30分です。
スキー場は総延長約110kmと大規模で、周辺にホテルや医療施設も建設予定
です。しかも、スキーで負傷した観光客をヘリコプターで平壌に移送するための
ヘリポートも設けられるそうです。
地上最強と呼び声高い朝鮮人民軍が、馬息嶺速度で施工するとのことです。

ちなみに、リフト設備は中国から輸入するとのこと。
当初スイス、オーストリアなど欧州各国から直接輸入しようとしたが、各国が
輸出制限した為、中国を通じて数段階に分けて輸入するとのこと。
かつて東西冷戦時代、対共産圏輸出規制を第三国経由で偽装する事件が
日本企業でも有りました。それを連想しますね。

同スキー場は、2013年10月に完成予定でしたが、翌2014年1月に一旦延期
されました。
北朝鮮も中国も反体制派のテロが起きているようですが、この治安の悪さが
工期に影響したのでしょうか。独裁国家は怖いですね・・・いや失敬・・・

ところが最近、北朝鮮当局から2013年末にスキー場が完成すると連絡を受け
たと、米国のラジオ放送局ボイス・オブ・アメリカ(VOA)が報じたそうです。

これまで短く制限してきた、外国人観光客の滞在日数も、長期宿泊が可能な
ように緩和するそうです。
米国の北朝鮮専門旅行会社ウリツアー(Uri Tours)によれば、北朝鮮当局は
2014年1月24日から2月1日の期間に、1回目のスキーツアー客を受け入れる
そうです。
ツアー全体の費用は2900ドル(約29万円)から3300ドルになるそうです。

1回目のスキーツアー日程は、まず1月24日平壌や南北軍事境界線上にある
板門店を見学、1月28日から30日まで馬息嶺スキー場を訪問、2月1日に帰国
するとのこと。
2月28日から3月8日の期間に、2回目のツアー客を受け入れるそうです。

尚、スキー板やスキーウェア等関連用具の開発生産を、金さんが指示している
という情報を掲載しているネット記事も有ります。
いや~これぞまさにトータルコーディネート!恐れ入ります。
我が日本ブランドには、八甲田と毛筆体で印字されたスキー板が有りますが
馬息嶺と印字されたスキー板が登場するかもしれませんね。

で、完成したそうです。
金さんはゲレンデやホテルなどの施設を見て回り、リフトにも試乗とのこと。
「全てが最上の水準に整った」と、金さんご満悦だそうです。

2013年12月31日に開場式が行なわれ、2014年1月1日の北朝鮮労働新聞は
『万年大系の記念碑的創造物』とスキー場紹介の記事を6面にわたり掲載した
とのこと。

総工費4億ドル、7つのスロープやリフト、客室250部屋規模のホテル等を備え
高価なヨーロッパやカナダ産装備が目に付くそうです。

写真を見る限り、なかなかまともなスキー場に見えますね。
建設中の印象より、斜度も急に見えます。
意外に滑り応えのあるゲレンデかもしれませんね。

アントニオ猪木についで、三浦雄一郎も招待されてるようですね。
馬息嶺スキー場、実際どんな雪上の楽園なのか?
気になります。

ちなみに馬息嶺スキーリゾートツアーの募集をしてる日本語HPも有ります。
勇気のある人はどうぞ………私は遠慮しときます………

などと当ブログは軽く茶化して紹介してますが、猥褻映像云々程度の罪で
人民を金さんが公開処刑したという報道を見ると、正直ウンザリしますね。
その後も権力闘争の結果と思われる死刑が、多数執行されてるようです。
(´・ω・`)ドン引きです。

全景:馬息嶺スキーリゾート

拡大

写真:スキー場着工から完成迄
スキー場着工を視察する金第1書記
建設現場を視察する金第1書記
スキー場完工
スキー場完工を視察する金第1書記
スキー場全景
スキー場斜面とリフト

降雪機と雪上車

モービルとリフト乗り場

リフトとホテル
リフト上の金第1書記


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